「JAPANESE FOOL展」は無事終了しました。どうもありがとうございます。 「日本列島は皆が共有できる、客観的な事実」という思いつきによって作り始めた日本列島の刺繍ですが、疑問がありました。事実を正確に刺繍とか絵画の中に写せるのかということと、そのようにしても自分でリアルに感じられないということです。それでわたしの脳内にある記憶だけに頼り、自分にとってそれらしく思える日本列島の形を作ろうと考えました。 しかし記憶は曖昧で頼りなく、形には自信がない。一方で、記憶とは全く違う形にわざとしてみようと試みても、できたものにリアリティを感じないのです。 展示が終わり「本物」の日本列島を天気予報で見ました。すると、いろいろ相違はあるものの思った以上に「合っている」んです。だいたいの形とレイアウトが合っています。逸脱できない感じがしました。「わたしの記憶」というととても個人的なものに思えますが、日本社会の中で自分とその他の人々が薄く広く共有する部分があるのだろうと考えました。
by shigamira
| 2015-04-27 20:05
| アート / art
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